オススメ映画・DVDの紹介 山﨑賢人さん主演「羊と鋼の森」
こんにちは。
ピアノを弾く人たちを支えてくれているピアノ調律師さんたち。
我が家のアップライトピアノは50年前に製造された古いピアノです。
ですが、まだまだ現役で各部品たちが頑張ってくれています(#^^#)
それというのも、毎年調律師さんがきめ細やかな神経を使って細部の点検と音の調律をしてくれているからです♪
ピアノを弾いているだけでは、調律という仕事が具体的にどういうものかはわかりません。
時々ピアノを弾く傍ら、自身でも調律もされるというすごい方もいます☆
また、ピアノの中を見る機会というのは、その調律の時しか基本的にありません。
そして、ピアノの内部はとても複雑な作りになっており、アップライトとグランドピアノでもまた仕組みが違います。
強靭な鋼で出来ている弦、何層にも重なったフエルトで出来ているハンマー、そのハンマーを支えている複雑な木製の板は美しく均等に並び、その姿は一つの芸術品です。
耳や指先の感覚を頼りにして音色や鍵盤のタッチなどの微調整を繰り返しながら、弾き手の求める音を作り上げていく、まさに職人芸。
映画やドラマなどの世界では、今まであまり取り上げられなかった分野でもあります。
そんな未知の世界を魅せてくれる作品があります。
それが「羊と鋼の森」です。
こちらの作品は小説が原作で、作者は宮下奈都さん。
2016年に本屋大賞を受賞され、その後映画化されました。
映画の主演は俳優の山﨑賢人さんです。
山﨑賢人さんの、悩みながらもひた向きに調律という仕事と向き合っていく姿に胸が打たれる内容です(#^^#)
ピアノ好きな人も、ピアノの調律という仕事に興味がある人にも、ぜひ一度手に取って観ていただきたい作品です♫
あらすじ
北海道の高校に通う外村(とむら)〈山﨑賢人〉は、将来の夢も持てないまま、ただなんとなく毎日を過ごしていた。
ある日教師から頼まれ、学校のグランドピアノを調律しに来た、ピアノ調律師の板鳥(いたどり)〈三浦正和〉を案内することに。
案内してすぐに立ち去ろうとした外村だが、その時、背中越しに「ポーン」と調律師が鳴らしたピアノの音色を聴く。
その瞬間彼の人生が大きく動くこととなる。
そのピアノの音から、幼いころから慣れ親しんだ森の音を感じた外村。
音に引き寄せられた外村は、板鳥にピアノの内部を観せてもらう。
始めて見るピアノの内部。
その不思議な構造と、調律後の音の変化に魅せられた外村は、そこから「調律師」という、深い森の中へと足を踏み入れることとなる。
調律師となった外村が、数々のピアノを通して出会う人々との交流、そこで生まれる悩みや葛藤、ピアノの調律という奥深き仕事、その中でどう仕事や人と向き合い成長していくのか。
その成長で彼が目指していくものとは・・・
こんな人にオススメ
この映画はこんな人にオススメです!
見どころ
主演の山﨑賢人さんが、調律師という難しい仕事へのひた向きな姿を、細やかな表情で見事に演じています。
そしてなんといっても、存在感がありながら、とても繊細で美しい音色を放つ、魅惑的な楽器「ピアノ」の魅力がふんだんに盛り込まれています。
さらに、主演の山﨑賢人さんと、そんな繊細なピアノがまた似合うこと!
細身でスラっとした佇まい、小さく整った顔立ちの山﨑賢人さんとピアノ、もうこれは最高の組み合わせだと思います(#^^#)
山﨑賢人さんは、実際にピアノを習ったことはないらしいです。
この映画の撮影が始まる3か月前から、調律のことをいろいろと学ばれたとおっしゃっています。
「山﨑賢人さんとピアノ」と言えば、女優の広瀬すずさんとダブル主演した映画「四月は君の嘘」でも、心に傷を抱えたピアニストの役を演じていましたね。
個人的に、「山﨑賢人×ピアノ」という組み合わせは、まさに黄金コンビだと思っています(*^-^*)
そのうち他の作品でも、ピアノと関わりのある役(できればピアノを弾く役)をしてほしいなと思っています☆
この映画の魅力
ピアノの内部が見れる
音が鳴る仕組みや、内部の入り組んだ構造は、見たことない人ならその複雑さと美しさに息をのむことでしょう。
この映画では、さらに内部を調律師が工具を使って一つ一つ調律していく過程や、音が生まれる原理なども知ることが出来、ピアノという楽器の魅力を知ることが出来ます。
山﨑賢人さんの繊細な演技
見どころでもお伝えしたように、主演の山﨑賢人さんの演技がとても光っています。
若手でありながら、すでに数々の幅広い役をこなしてきている賢人さん。
この映画の役は、どこにでもいる普通にいる青年の役で、しかも黙々と作業をする調律師という、目立たずとも、果てしなく奥が深い仕事への情熱を持った難しい役どころ。
時々思いを口にしたり、誰かへ寄り添った気持ちを伝える言葉のトーンや表情、姿勢を、大げさに誇張することなく自然に演じ分けており、とてもよく研究していることが感じられます。
この映画の主人公と同じように、実際に賢人さんは人気にあぐらをかかず、日頃から熱心に演技の勉強をされているんだなぁとわかり、俳優としてのこれからの彼を応援したくなります♪
ちなみに私はすっかり彼のファンです(*^-^*)
貴重な上白石姉妹の共演
姉妹で女優の上白石萌音さんと萌歌さん。
今や彼女たちも若手女優のトップへと上り詰めた、大変人気のある女優さんに成長されましたね。
そんな、実際に姉妹であるお二人が、この作品でもピアニストを目指す仲良し姉妹として共演されています。
そこで山﨑賢人さん演じる外村と、外村の先輩で、鈴木亮平さん演じる「柳(やなぎ)」との出会いを通して、ピアノと向き合っていく高校生の役を演じています。
美しい北海道の景色
主人公の成長とともに変化していく季節。
北海道という自然の中での木々や雪道は、音だけでなく、自然の色や匂いまで、観ている側に立ち上ってくるかのようです。
忙しい人や、都会にいて、日常で自然を感じることの少ない人たちに新鮮さを与え、五感を刺激してくれます。
ピアノの音色・劇中で流れるピアノ曲が堪能できる
全編を通して、有名な作曲家たちのピアノ曲がたくさん流れます。
例えば、ラヴェルの「水の戯れ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」
モーツァルトの「キラキラ星変奏曲」、
ベートーヴェン「熱情」
など、一度は耳にしたことがあるピアノ曲たち。
またこれらを演奏している様子も、ピアノを弾く時の指や腕の使い方が自然で見ごたえあります。
「こんな風に弾けたらいいなぁ」と憧れの眼差しで私は観てしまいました(;^_^A
サウンドトラックもあります。映画の情景を思い浮かべながら聴いてみるのもオススメです♪↓
主人公と関わる人たちの言葉
成長していく主人公は、頼りになる先輩や、憧れの上司、その他に主人公を取り巻く人々の存在や言葉に影響を受け、人生や生き方を学んでいきます。
その言葉はやさしさに満ちており、主人公が選んだ厳しく深い道を突き進むための支えとなっていきます。
例えば、注文された調律がうまくいかない焦りから、気持ちが乱れている外村に対し、師匠である板鳥が、自分の理想の音を表現しているとして、ある小説家の作品の一節を、穏やかな口調で教えます。
そんな主人公を奮い立たせる言葉や、主人公を支えてくれる周りの人たちの優しさに注目して観てみるのも面白いです。
ジブリ音楽を手掛ける久石譲さんと、ピアニストの辻井伸行さんによるテーマ曲
この映画のエンディングに流れるテーマ曲「The Dream of the Lambs」。
主人公が焦る気持ち、穏やかに成長していく過程が、メロディに乗っかり「調律師」という深い森へ進んでいく様子が現れた、とても美しい曲です。
この曲の作曲はジブリ映画の曲を手掛ける久石譲さん。
演奏しているのはピアニストの辻井伸行さんです。
豪華な二人の共演も、公開当時話題となりました。
私もこの曲を弾けるようになりたいと、過去に楽譜を購入しました(*^-^*)
しかし、勢い余って買ったものの、まだ私のレベルでは難しく、途中で練習を中断してしまってます(;^_^A
いつか弾けるように、地道にピアノを頑張っていきたいと思います♪
羊と鋼の森が観れる動画配信サービス(VOD)は?
『羊と鋼の森』は現在Amazonプライム・ビデオで配信中。以下のバナーから視聴できます!
AmazonPrimeにまだ登録してない方は、動画視聴以外にも宅配などサービスが盛り沢山なので、この機会での登録をおすすめします!
この映画を観て、ピアノの音色や調律の奥深さに興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?
もし、ご自宅にピアノがある方は、調律を通じてピアノ本来の美しい音色を取り戻してみませんか?
以下のサービスから簡単にプロの調律師を依頼できます。ぜひ、この機会にお試しください。
まとめ
優しい先輩役の鈴木亮平さんや、世界的ピアニストの目に留まるほどの腕前の師匠であり、主人公が調律師の道を目指すきっかけとなった板鳥を演じる三浦友和さん、そして今や若手女優の代表的存在の上白石萌音さんと萌歌さん。
確かな演技力を持つ豪華な顔ぶれと、やさしく穏やかで、気持ちを揺さぶられるセリフたちと映像、そして美しいピアノの音色。
すべて重なり合って、気づくと温かい気持ちになり涙を浮かべてる、不思議な感覚の映画です。
ピアノが好きな人も、ピアノという楽器をよく知らない人でも、この作品を通じてピアノの魅力はもちろん、仕事への向き合い方や人生を考えさせてくれます。
また主人公のように、一生をかけて情熱を注ぐものと出会いたい、と思わせてくれる内容ですので、ぜひ一度手に取って観てほしいと思います(*^-^*)
原作小説では、映画で描ききれなかった登場人物の内面や、調律の奥深さがさらに感じられます。
映画を楽しんだ方には、ぜひ原作も手に取ってみることをおすすめします!
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