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届かない和音をどう弾くか

手を広げる肉球 🎼レッスン&練習日記
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レッスンの日。

今回もハッとさせられる指導を受けさせてもらいました。(毎回ですが💦

今回の課題は、

「届かない指に執着しない」

そう。

私は手が小さくオクターブがギリギリ。
それなのに、楽譜通りにある、自分には無理な和音の押さえを、全てその通り弾こうと、無理やり指を伸ばして弾こうとしてしまう。

先生に再三、指を痛める危険性と非効率、という指摘をもらいながらも、なかなか直らない。

今習っているベートーヴェンのソナタ No.1でも早速それを指摘された。

今回のレッスンで、初めて先生に3分の1ほど聞いてもらったのだが、実際は11月初めから譜読みするよう言われ、練習していた。

なのでレッスン日までの家での練習は、届くのがギリギリの和音をなんとか全部の音押さえて弾こうとしてました。

もちろんまだ早く弾けないので、めちゃめちゃゆっくりで。

それでも届きにくい指はテンポ関係無く届きにくい。

それを永遠と練習してしまうという悲しき習性。。。

なんかそんな無駄なことを永遠とやってる生き物がいたような。。。汗(おぼろげな記憶)

 

先生はゆっくり練習が大事と常日頃から教えてくれる。

それはだいぶ出来るようになって来た。

何度も何度も同じこと教えられ、ようやくゆっくり練習、部分練習が(プロからしたらまだまだかもしれないけど)、以前に比べて出来てきたと思う。

それは自分からすると成長出来たと感じることで喜んでいたのも束の間、すぐさま新しい、私の悪い癖を指摘されたというわけです^^;

もちろん自分じゃ気づかず、いや気付いても見て見ぬふりしてしまうので本当にありがたいです😊

まず、手の小ささから物理的に弾けない和音なのに、それでも無理やり弾こうとしてしまう理由に、「ギリギリ頑張れば届くから」というのがあります。

全く手が届かなければ諦める他ないけど、頑張れば届くという、タチの悪い手の持ち主のため、なんだかあともう少し練習すればしっかり届くようになるかも、、、という淡い期待を永遠と持ち続けてしまっている。

しかしこれ、自分では頑張れば届いてるって思ってたけど、届いてる時の手の形は次の音が弾きにくいフォームになってるから、結局これは、先生に言わせれば、届いてるとは言えないらしい。

音楽は、押さえた音さえ鳴ってれば弾けている、ではないのだ。

そして、私が届きにくい和音に挑戦してしまうもう一つの原因は、手が小さいという悩みで色々調べてるうちに、指を広げるストレッチ法や、無理やり伸ばして弾いてたらいつの間にか弾けるようになった!などという体験談をピアノ経験者から聴いたりしていたということ。
もちろんそういう体験談は、涙ぐましい努力により克服した人の素晴らしい体験談であり、その人たちも同じ手の小ささに悩む私たちを救う目的で教えてくれてるのでとってもありがたいアドバイスです。

しかし、自分の立場や実際の今の状況を客観的に考えると、私は指のストレッチもなかなか継続出来ないし、今届かない和音を、今慌てて指のストレッチして頑張ろうとしたって、そんなすぐに届くようになるわけないのだ(ゴムゴムの実があるなら欲しい)

なので、今届くように頑張ってそこを練習してる間に、他の箇所がいつまでも練習に取りかかれないことになり、結局1曲が仕上がるのに指が届くようになるまでとなると、何年もかかるか、あるいはずっと仕上がらないままという可能性が非常に高い。

人生の時間は限られているのに。

そして、先ほども触れたけど、音楽に大切なのは楽譜通りに鳴らしてるか、ということではなく音楽として成り立っているか?がとにかく大事ということ。

私はそれに対してはとても納得しながらも、先生に、

「ベートーヴェンは特に楽譜通りを求められると思ったので、なるべく音は省かないよう音符通りに弾かなきゃいけないのかと思ってました」

と伝えてみる。

「確かに、ベートーヴェンは他の作曲家よりもそれが求められる。けど、結局音楽になってなければ意味がない。音符も大事だけど、それがきれいに弾けなければ評価されない。それよりも、音は省いたり、音符の長さにこだわるより、音楽的に美しく弾けてる方が評価されるんです。」

とのこと。

まだ私は楽譜を見て、この音は省いてもいいのか?、とか、右手で5の指を押さえながら1を弾くのが上手く出来なければ、ここは押さえずに、すぐ放して弾いていいのか、などという見極めが出来ない。

しかし全ては、音楽になってるか、が大事なので、まず綺麗だと思う弾き方を家で練習してくる。そしてその練習をレッスンで披露する。
そこで、これは大事な音だから省いちゃダメ、など指摘されたらそこで直せばいい。とのこと。

 

ごもっともすぎる。

 

なんだか今回のレッスンで、しっかりこのアドバイスが頭にしっかり叩きつけられた気がする。

さらに、私のダメポイントの指摘は続く(笑)

まず、こだわるところとアバウトになってるところが一つの曲で混ざっており、しかも大事なところがアバウトになってしまってる。

とのこと。それを逆にすれば良くなるのでは、とのアドバイス。

例えば、メトロノーム練習が正直好きではない私は、トリルのとこや装飾音、三連符の箇所のリズムをアバウトにしてしまう。

つまり、なんとなく適当なリズムで弾いてしまう。

そのせいで私は、さっそく今回のベートーヴェンの三連符のリズムが初めから間違って弾いていた。

しかもこの曲のテーマの部分であるのに💦

 

こういう、リズムの把握がしっかりできないと、後々の曲全てができないと。

 

・・・。

 

そう言われると、メトロノーム練習が好きじゃなくてもやらないと。。。って気持ちになる(-。-;

 

そのための練習方法として、今2/2拍子のこの曲を、4/4拍子で練習するように、と先生。

リズムがしっかり取れるようになるためには、その曲の中で一番短い長さの音符に合わせてメトロノームを刻むのがいいという。

なるほどー。

しっかりやります!(“ほんまかいな“と自分で自分に心の中でツッコんでしまいますが、、、でも今度こそ!って本当に思います(⌒-⌒; )

先生は1月中にはこの曲終わらせたい、とのこと。

 

そっかー。先生をガッカリさせたくない。

頑張らないと。

 

そしてこうも提案してくれた。

先生の恩師は私と同じくらいに手が小さいけど、音を省いて省いてコンクールで賞を取っている。結局どの音を鳴らしてるかというより、音楽的な演奏が出来るかが大事。これを頭に入れておくといいですよ。

とのこと。

また、「一度届かない指で弾こうといつまでもこだわらないよう、1ヶ月ほど逆に猛練習(休日は8時間くらいかけて)してみて、それだけやっても届かないってわかれば、もう無理に和音を弾くのは諦めつくんじゃないかな。
そうすれば、いかに音を省いて音楽的な演奏ができるかってことに今度重点を置くようになるのでは?」

そんなアドバイスをいただいた。

 

一日8時間。。。

 

数ヶ月前、幻想即興曲を無謀にも挑戦した時に、やみくもに何時間も一時期練習したあの時の記憶が脳裏をよぎる。

 

うーむ、避けたい。。

 

できればそれは避けたい。(苦笑)

 

でも、ここで発想の転換、それを避けたいのなら、もう今指伸ばしたりしてる場合ではない。すぐにでも無理なく届く和音に弾き変えて練習するようにしなきゃと思う。

そう心に誓い、今回のレッスンを終えたのでありました。

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